hoge diary - August 23, 2004

[雑記] Windows を一般ユーザで常用

私は今まで,Windows 本体とデータはパーティションを区切って管理してきました.

今回の HDD クラッシュにより,当然 Windows を再インストールしたわけですが,この際,新しい 2 つの試みに挑戦してみました.

第 1 の挑戦は,「ディスクは 2 つのパーティションに区切り,Windows 本体は第 1 パーティションにインストールし,ユーザプロファイルディレクトリ(C:\Documents and Settings\hogehoge)には,HDD の第 2 パーティションをマウントする」というものです.

Linux マシンの方では極々当たりまえのように /home/ を別デバイスの上に置くことがあります.Windows でそれをやってみようと思ったわけです.

NTFS バージョン 5 以降には,リパースポイント(reparse point; 再解析ポイント)という機能がありますので,これで実現しています.

今まで私は,データの入った個々のディレクトリ(例えば My Documents ディレクトリ)だけを別パーティションに配置し,ユーザプロファイルディレクトリそのものは Windows インストール時のデフォルトになっていました.

ただしこの方法では,Windows を再インストールした場合に,ディレクトリの設定を復元する手間が掛かります(私は復元の情報をレジストリファイルやバッチファイルを活用して記録していました).また,私は Windows を再インストールする際はクリーンインストールを行いますから,第 2 パーティションに保存するように設定していないディレクトリのデータが全て失われてしまいます(きちんと管理していればいいのですが...人間,やっぱり間違いはあると思います.私は「お気に入り」フォルダのデータを見逃したことが過去にありました).

ユーザプロファイルディレクトリそのものを丸ごと別パーティションにしておけば,復元も楽ですし,データの損失もないでしょう.

ただ... ユーザプロファイルディレクトリには,NTUSER.DAT という,HKEY_CURRENT_USER のレジストリハイブが収められたファイルがあります.

私は,Windows 再インストールの理由の 1 つとして,「レジストリのクリーンアップ」があると考えています.となると,再インストール後,ユーザプロファイルディレクトリを再マウントすると... 再インストール前のレジストリがきっちり復元されてしまいます.もちろん,レジストリが同時に復元されるのが良いことだと考える人もいるでしょう.昔の私はレジストリはクリーンになった方がいいと考えていました.なぜなら,レジストリが得体の知れないものだったからです.今は昔に比べてレジストリに関する私の知識が増えると共に,アプリケーションをインストールする機会も随分減りました.ですから,レジストリハイブをクリーンにする必要はなくなったと判断しました.

第 2 の挑戦は,「Windows へのプライマリログオンは常に Users グループのユーザ(一般ユーザ)で行い,必要なときのみ Administrators グループのユーザ(管理者)でセカンダリログオンを行うこと」です.

Linux(個人で使用する場合でも)では割と定着していることなのですが,あまり Windows では定着していません.まだまだシングルユーザ時代の名残りが残っているのでしょう.

Windows にプライマリログオンするユーザが管理者だと,ユーザの知らないうちにシステムの設定を変更されてしまうかも知れません.

一般ユーザとして Windows にプライマリログオンすれば,アプリケーションによるシステムファイルの変更はできなくなりますし,レジストリへの変更も HKEY_CURRENT_USER 以下のキーに制限されます.HKEY_CLASSES_ROOT 直下のキーを用いたファイルの関連付けを変更することさえできなくなります.

管理者権限が必要な場合は runas コマンド等を用いて,管理者としてセカンダリログオンすればいいのです.

(面倒さ故,sudo もどき を作ったわけです)

せっかくの NT カーネルですから,カーネルにシステムを守ってもらいましょう.

このシステム運用を初めて,1 ヵ月近く経ちますが,管理者権限が本当に必要になったのは... 各種ドライバとビデオ CODEC のインストール時だけです.

Windows XP では,拡張子によるファイルの関連付けを各ユーザ毎に行えるようになっています.ただし,現行のインストーラは関連付け情報を HKEY_CLASSES_ROOT に書き込もうとして失敗するので,関連付けを手動で行う必要があります.

ちなみに,私は Linux を使用する際,パッケージとして提供されていないアプリケーションは,$HOME/usr/ 以下にインストールします.これと同じように,Windows では,アプリケーションを C:\Documents and Settings\hogehoge\Application にインストールするようにしています.

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