[Gentoo] mlterm + scim
GTK+-2 アプリケーションは GTK_IM_MODULE=scim とすることで On-the-spot 入力できていました.そして今回,Qt アプリケーションも QT_IM_MODULE=scim として On-the-spot 入力ができるようになりました.
そして,私が普段使用しているアプリケーションは唯一の例外である mlterm を除き,全て GTK+-2 か Qt アプリケーションです.こうなってくると,残った mlterm でも On-the-spot 入力したいと思うのが人情というものです.
mlterm-2.9.2 には,SCIM と直接通信する機能が実装されました.これを使用しない手はありません.
... と思いきや,portage ツリーの x11-terms/mlterm-2.9.2 には,この部分がありません.
というわけで,自分で /usr/portage/x11-terms/mlterm-2.9.2.ebuild を改造し,--enable-scim が使用できるようにしました.
以下がオリジナルとの ebuild との差分です.
--- /usr/portage/x11-terms/mlterm/mlterm-2.9.2.ebuild 2005-04-12 10:05:56.000000000 +0900 +++ mlterm-2.9.2-r1.ebuild 2005-05-06 23:00:22.000000000 +0900 @@ -4,7 +4,7 @@ inherit eutils flag-o-matic -IUSE="truetype gtk imlib bidi nls uim" +IUSE="truetype gtk imlib bidi nls uim scim" #IUSE="${IUSE} m17n-lib iiimf scim" DESCRIPTION="A multi-lingual terminal emulator" @@ -41,6 +41,7 @@ # m17n-lib and iiimf aren't stable enough #myconf="${myconf} $(use_enable iiimf) $(use_enable m17n-lib m17nlib)" + myconf="${myconf} $(use_enable scim)" append-ldflags -Wl,-z,now
この ebuild をマージして,無事 mlterm を作ることができたなら,最後に ~/.mlterm/main の設定を変更すれば完了です.
input_method = scim
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[Gentoo] scim-qtimm を使用可能にする
skim をインストールしていれば,さらに scim-qtimm をインストールすることで,XIM を経由することなく Qt のウィジェットが直接 SCIM と通信できるようになります.
scim-qtimm をインストールする前に,まずは Qt の IMModule を有効にします.
# USE="immqt-bc" emerge qt
USE="immqt-bc" は,USE="immqt" でも構いませんが,その場合はバイナリ非互換の Qt になるので,Qt に依存するパッケージも再コンパイルする必要があります.
さすがにそれは厳しいので今回は USE="immqt-bc" にしておきました.でも,USE="immqt" にした場合と何が変わってくるんでしょうねぇ.
さて,Qt のインストールが終われば,いよいよ scim-qtimm のインストールです.
# emerge scim-qtimm
準備は整いました.最後に,Qt のウィジェットから scim を使用するために,~/.xsession もしくは ~/.xinitrc に環境変数の設定を追加しておきます.
export QT_IM_MODULE=scim
これで完了です.Qt は直接 SCIM と通信するようになりました.
(私が享受した)利点は,何といっても On-the-spot による入力ができるようになった点でしょう.欠点としては,SCIM が死ぬと Qt アプリケーションが巻き添えになって死ぬ点でしょうか.
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